腸重積症

<どんな病気?>
腸の一部が同じ腸の中にもぐりこんでしまう病気が腸重積症です。それまで元気だった赤ちゃんの顔色が青白くなり、激しく泣き出します。痛みのため足をおなかにひきつけて泣いたり、嘔吐を伴う場合もあります。腸の動きが止まると痛みもなくなるため、10〜30分間隔で火がついたように泣いたり、突然吐いたかと思うと、急に静かになるといった状態を繰り返します。そのうちに痛みの波が引いても泣きつかれてぐったりするようになります。
また、血液と粘液の混じった、いちごジャムのような真っ赤な血便が出ることもあります。処置が遅れるともぐりこんだ腸が血行障害を起こし、壊死することもあるので注意が必要です。

 

<治療>
発症して24時間以内なら、高圧浣腸という方法が有効なようです。空気や薄めたバリウムを肛門から高圧で注入し、重なった腸を押し出して元に戻します。24時間以上経過すると、もぐりこんだ部分の腸は壊死していることが多くなります。その場合は壊死した部分を切除し、つなぎ合わせる手術をします。
高圧浣腸で元に戻らない場合や、腸閉塞を起こしている場合なども手術を行います。この病気は早期に適切な処置を受けることが重要なので、疑わしいときはすぐに病院へ行きましょう。

 

  • 乳児下痢症(ウイルス性胃腸炎)・・・ロタウイルスなどの感染により下痢や嘔吐を起こします
  • 細菌性胃腸炎・・・細菌の種類によって症状に違いがあります。嘔吐、下痢に注意
  • 虫垂炎・・・赤ちゃんは症状が現れにくく、発見が遅れることもあります
  • 肛門裂・・・かたいうんちが原因で肛門が傷ついたり、潰瘍になったりします
  • 腸重積症・・・腸の一部がもぐりこみ、激しい痛みや嘔吐を繰り返します
  • 臍ヘルニア・・・おなかに力が入ったときに飛び出すこともあります
  • 腸閉塞・・・腸がふさがった状態。放置すると腹膜炎を起こす可能性も
  • 肥厚性幽門狭窄症・・・おっぱいやミルクが十二指腸から逆流して噴水のように嘔吐します
  • 肛門周囲膿瘍・・・肛門周囲にできた膿瘍。直腸からの細菌感染が原因です
  • 胃食道逆流症・・・噴門部の未熟さが原因。おっぱいやミルクをダラダラ吐きます
  • 生理的黄疸・・・新生児期の黄疸のほとんどは生理的なもの。心配ありません
  • 胆道閉鎖症・・・白いうんちが特徴的。発見が遅ければ危険な状態になることも
  • ヒルシュスプルング病(巨大結腸症)・・・先天的にうんちを体外に送り出せず、便秘などになります。