呼吸器の病気

鼻や口から吸い込まれた空気は鼻粘膜・咽頭・喉頭を通って気管を通り、さらに気管支、肺へと送られます。このような空気の通り道を「気道」と言います。呼吸器に起こる病気の多くは、空気中のウイルスや細菌が気道を通ることが原因で起こります。
とくに赤ちゃんは気道や肺の機能が未熟な上に抵抗力も弱いため、病気にかかると呼吸困難などを起こしやすく、症状が重くなることが多いようです。また、せきなどの呼吸症状がひどいと、おっぱいやミルク、離乳食などがスムーズにとりにくくなるため、さらに全身症状が悪くなりやすい傾向があります。

 

  • 咽頭扁桃炎・・・扁桃腺にウイルスや細菌が感染して炎症を起こします
  • 急性気管支炎・・・ウイルスや細菌が気管支の粘膜で炎症を起こした状態です
  • ぜんそく様気管支炎・・・ぜんそくのようなゼーゼーした呼吸が主な症状です
  • 急性細気管支炎・・・呼吸器の奥の細い気管支が炎症を起こした状態です
  • 肺炎・・・細菌やウイルス、病原体の感染により肺の中が炎症を起こした状態
  • クループ・・・犬の遠吠えのようなせきが出て呼吸が苦しくなります

呼吸器の病気-赤ちゃん病気辞典-記事一覧

<どんな病気?>喉の奥の扁桃腺にウイルスや細菌が感染して炎症を起こした状態が咽頭扁桃炎です。発熱、頭痛、吐き気などの症状から始まり、進行して扁桃腺の腫れがひどくなると、喉が痛くておっぱいやミルクが飲めなくなったり、離乳食が飲み込めなくなります。40度以上の高熱が続くことも多く、同時に首のリンパ節が腫れることもあります。喉の奥をのぞくと、扁桃腺が赤く腫れて、場合によっては表面に白いブツブ...

<どんな病気?>風邪症候群が呼吸器系の奥まで進行して、気管支の粘膜で炎症を起こした状態です。多くはウイルスが原因ですが、細菌感染が原因のこともあります。高熱とたんのからんだしつこいせきが特徴で、乾いたせきから始まって、しだいにたんのからんだせきになります。場合によっては、ぜんそくのようにゼーゼーした苦しそうな呼吸をすることもあります。<治療>ウイルスが原因のことが多いため特...

<どんな病気?>気管支炎の中でも、ぜんそくのようなゼーゼーした呼吸が主な症状に成ってくる場合を「ぜんそく様気管支炎」と呼ぶことがあります。主に乳幼児期にかかることが多く、あとになってぜんそくの診断がつくこともあります。<治療>症状に応じて治療を行います。せきがひどければ、気管支を広げる内服薬や吸入薬を使うことがあります。細菌感染を伴う場合は抗生物質を使います。<予防&...

<どんな病気?>呼吸器系の奥にあるとても細い気管支が炎症を起こした状態が急性細気管支炎です。冬から春にかけて、主に1才以下の赤ちゃんがかかる病気です。ウイルス感染が主な原因で、急性細気管支炎を起こすことで有名なウイルスにRSウイルスがあります。鼻水と湿ったせき、ゼーゼーあるいはヒューヒューするような呼吸が特徴で、重い呼吸困難を引き起こすこともあるので注意が必要です。呼吸困難が進行すると...

<どんな病気?>細菌やウイルス、マイコプラズマなどの病原体が肺の中にまで入り込んで炎症を起こした状態です。病原体にもよりますが、高熱としつこいせき、呼吸数が多くなるなどが主な症状です。細菌性の肺炎は呼吸困難の症状が重くなる傾向があります。マイコプラズマ肺炎は幼児?学童期に比較的多く、高熱が長く続くことがあります。<治療>ウイルスによる肺炎の場合、特効薬はないので、症状を和ら...

<どんな病気?>主にウイルスが原因で声帯付近にある喉頭に炎症を起こす病気です。声帯付近の粘膜がむくむので、声がかすれたり「ケンケン」と犬がほえるようなせきをする症状が特徴です。進行すると息を吸うときに「ヒューヒュー」と音がするようになり、急に呼吸困難が重くなって、まれに窒息することがあるので注意が必要です。<治療>喉頭の粘膜のむくみを取るために吸入薬を使ったり、ステロイド薬...