脳・神経・頭の病気

赤ちゃんの脳や神経は急激に発達していきますが、まれにその発育過程中で障害が起こることもあります。脳の発達の目安を知るには、首すわりやおすわり、歩行、言葉などの発達の様子をよく観察することが大切です。
これらの発達時期は個人差が大きく、多少の遅い早いは心配ありませんが、極端に遅れている場合は医師に相談し、脳や神経の病気が隠れていないか確かめておきましょう。脳の障害、髄膜炎、てんかん、頭蓋内出血などの子どもの脳・神経・頭の病気は治療の開始が遅れると、後に重い障害が残ったり、生命に危険が及ぶ恐れもあります。早期に病気を発見することが必要です。

 

 

  • 泣き入りひきつけ(憤怒けいれん)・・・泣いている最中にひきつけを起こします
  • 熱性けいれん・・・熱の上がり際に突然ひきつけを起こします
  • 良性乳児けいれん・・・ウイルス感染症などが原因。何度も繰り返したら受診を
  • てんかん・・・全身の硬直やひきつけなどの発作を繰り返します
  • 急性脳炎・・・主にウイルス感染によって脳が炎症を起こします
  • 急性脳症・・・脳が急激に腫れる病気。一刻も早い治療が必要です
  • 髄膜炎・・・ウイルスや細菌感染が原因で髄膜に炎症が起こります
  • 水頭症・・・脳室に髄液がたまり脳を圧迫。発達の遅れや知的障害の危険も
  • 脳性まひ・・・脳障害によって手足の運動障害や姿勢の異常が起こります
  • 頭蓋内出血・・・何らかの原因で頭蓋内に出血が起こります
  • 潜在性二分脊椎・・・おしりや背中にこぶのようなものができます

脳・神経・頭の病気-赤ちゃん病気辞典-記事一覧

<どんな病気?>激しく泣いている最中に呼吸が止まったようになり、意識を失います。チアノーゼで顔が紫色になることもあります。けいれんを起こす場合もありますが、時間は1分以内です。これは、まだ呼吸の仕方が下手で、興奮すると上手に呼吸を整えられないために起こるものです。これによっててんかんになったり、脳に影響が出ることはありません。成長するに従って、だんだん減っていきます。<ケア>...

<どんな病気?>多くは熱の上がり際に起こります。急に白目をむき、手足を突っ張らせ、全身を反り返らせガクガクと体を震わせます。名前を呼んでも反応が無く、意識を失います。発作の時間は2?3分から15分以内。発作が終わるとケロッとしています。<ケア>赤ちゃんの衣類を緩め、吐いたものが喉につまらないように顔を横向きにします。窒息したり、嘔吐を誘発する危険があるので、口にタオルやスプ...

<どんな病気?>2才以下の乳児に発症する良性のけいれんで、ウイルス感染症などが原因で起こります。ウイルス性の下痢症で発症することもあります。「良性」とは予後や経過が良好という意味で、けいれん発作の症状では他のけいれん性の病気と区別することは困難です。<ケア>熱が無くても突然意識を失い、ひきつけを起こしますが、検査をしても脳波の乱れはありません。ほとんどは一過性のものですが、...

<どんな病気?>脳の神経細胞の一部が異常に興奮しやすいために、全身硬直やひきつけ、四肢のびくつきなどの発作を繰り返す病気です。熱が無いのにいつも同じような発作が起こるときはてんかんの疑いがあります。てんかんには原因が不明な「特発性てんかん」と脳に障害が生じて起こる「症候性てんかん」があり、発作のタイプにより「小児欠伸てんかん」、「点頭てんかん」などの全般性てんかんと、「ローランドてんか...

<どんな病気?>ウイルスに感染して起こる場合と感染後の免疫反応による炎症で起こる場合があります。単純ヘルペス、はしか、風疹、水疱瘡などのウイルスが原因となります。突然高熱が出て、頭痛、嘔吐、うなじの硬直、ひきつけ、急激な意識障害、手足の麻痺などの症状があります。はしかや風疹、水疱瘡の感染時や感染後にこのような症状が見られたときは脳炎が疑われます。また、妊婦がサイトメガロウイルス、風疹ウ...

<どんな病気?>急激に脳が腫れて、ひきつけや意識障害を起こす病気です。脳が急に腫れて脳の血流障害を起こし、運動障害や知的障害などの重い後遺症が残ったり、最悪のケースにもなる怖い病気です。インフルエンザウイルスや突発性発疹の原因となるヒトヘルペスウイルス6型や7型などのさまざまなウイルスが原因となりますが、そのメカニズムはまだ完全には解明されていません。<治療>急性脳症は進行...

<どんな病気?>脳や脊髄を覆っている髄膜が炎症を起こす病気です。ウイルスが原因の「ウイルス性髄膜炎」、最近が原因の「細菌性髄膜炎」があります。多くは風邪と区別できない症状で始まります。発熱や激しい頭痛が起こり、吐き気や嘔吐が見られますが、「なんとなく元気が無い」「いつもと違う」というママやパパの観察が早期の診断につながります。ひきつけや意識障害が起こることもあります。<治療>...

<どんな病気?>頭の中にある脳室と呼ばれる部分に髄液が大量にたまって、脳が異常に大きくなります。脳炎、髄膜炎、脳腫瘍、出生時の外傷などが原因になります。先天性のものもあり、胎児エコーで異常が見つかることもあります。脳が圧迫されるため、哺乳力が低下したり、ウトウトしてばかりいたり、嘔吐やひきつけが続いたり、眼球が下に下がったりします。<治療>脳の圧迫が続くと、首すわりやおすわ...

<どんな病気?>脳性まひは胎内から生後1ヶ月までの脳の発育の盛んな時期に生じた何らかの脳障害の結果、手足の運動障害や姿勢の異常が起こる病気です。先天的な脳の形成異常(奇形)や未熟児の脳室内出血、脳室周囲白質軟化症、正期産児の低酸素性虚血性脳症、新生児脳梗塞、頭蓋内出血、先天性感染症、髄膜炎後遺症など原因はさまざまです。進行はしませんが、経過とともに症状が明らかになったり、変化したりしま...

<どんな病気?>脳の神経細胞の一部が異常に興奮しやすいために、全身硬直やひきつけ、四肢のびくつきなどの発作を繰り返す病気です。熱が無いのにいつも同じような発作が起こるときはてんかんの疑いがあります。てんかんには原因が不明な「特発性てんかん」と脳に障害が生じて起こる「症候性てんかん」があり、発作のタイプにより「小児欠伸てんかん」、「点頭てんかん」などの全般性てんかんと、「ローランドてんか...

<どんな病気?>おしりの真ん中の背骨の上の皮膚に血管腫、異常な毛、突起物、こぶなどができます。触ると、やわらかい脂肪組織や内部に水がたまったこぶのようなものがあります。このような皮膚の異常があるときは「脊椎脂肪腫」、「脊髄髄膜瘤」が疑われます。明らかな症状が出ないことも多いのですが、成長とともに脚の麻痺や感覚障害、膀胱や直腸の機能に影響が出てくることがあります。気になる部分があったら小...